VGスタン落ちについての戯言
1/19に行われたVG戦略発表会の情報について、個人的に気になった点についての感想や意見を簡単に述べてみようと思います。
今日のカード紹介記事ばっかりってのも味気ないですし、たまにはね。
予防線として、1ユーザーの戯言として気楽に読んでもらえたら幸いです。あくまで僕自身はこういう考えですっていう意思表示みたいなものですね。
※戦略発表会を視聴したもしくは情報収集済みという体で書いてますので、まだ見てないよって方は是非公式HPだったりYoutubeの公式chの方から情報の確認をして頂けると幸いです(むしろ公式ので満足して戻ってこないんじゃない?)(あり得るっ…!)。
最初に言っておきますと、僕自身は新シリーズに入ってもVGは続けていくつもりです。
前回のレギュレーション変更と違って、オラクルシンクタンクというクランの消滅や嫁のスタン落ちが確定的なのは非常に残念ですが…
素晴らしい…(この浮気者ッ!)
今までになかった女看守(ポリスメン?)要素はあまりにも僕の嗜好にピンポイントでズドーンときてガツーンでしたので、これはやらないという選択肢は無いやろぉ(TRB)って感じです。
なので新環境ではブラントゲートを中心に遊ぶつもりですが、カード次第では他の国家にも手を出してみようかなと考えてはおります。
これまでもオラクル以外に手を出しては手放してを繰り返してきた人間ですから、手当たり次第よりは1つのテーマに絞って遊ぶのが性に合っているのは自分が一番よく分かってますからね。
というわけで本編です。
・事実上2度目のスタン落ち
事実上2度目のスタン落ちということですが、個人的にはそこまで衝撃というか悲観的な印象はありませんでした。明らかにパワーバランスガタガタでしたしね。黎明期に掲げていたギフト三竦みとかアクセルⅡが出たあたりから完全に消滅してましたし。
それに加えて今回でスタン落ちが2度目ということによる慣れも含まれますが、それよりも新シリーズからの新ルールが今までのVGのウィークポイントを解消や一部要素の復活があり、それならばスタン落ちも仕方ないと肯定するに十分な内容だと感じたのが大きな要因でした。
・クラン制から国家制による属性の削減
その内の1つがクラン制から国家制へ属性分けの変更です。
今回のレギュレーション変更一番の目玉且つ、VGというゲームがより良いものになるためには必要不可欠の裁定だと僕は考えています。
今までのVGは24クランによる属性分けが行われているおかげで、新弾を発売するたびにクランによる収録差が生じてしまっていました。
それをリセットして少数の属性分けにすることで、新弾ですべての属性にカードを供給できるようになり以前のような格差が生じることは(少なくとも現段階では)起こらなくなるので、継続的な強化が約束されることで手を出しやすく長いスパンで遊びやすい環境になると思います。
クランによっては年1回の通常ブースターと少数のPRやクランセレクションのようなお祭り箱でしかプールが増えないこともザラでしたし、慣れてしまった身からすれば普通ですが普通に考えれば年1でしかプールが拡張されないのはやはりさみしいですしね。
また、1つのブースターで各国家が均等に収録されることで、将来的にはMTGなどのようにブースターパックでブロック分けしたローテーションによるスタン落ち制度を導入しやすくなります。
これまではクラン制による収録格差からそういったスタン落ちローテを組むことができず、今回のようにまとめてスタン落ちという手段をとることでしか右肩上がりのインフレを止める手段はありませんでした。
ブロック事のスタン落ちを採用できる環境にすれば、少なくとも右肩上がりのインフレを多少は緩めることができ、またスタン落ちを見越して需要の高いカードを再録候補にすることでゲーム性の維持が期待できるんじゃないかと思います(例にあげたMTGを見るかぎり机上の空論ですが)。
・クラン制廃止による弊害も?
ただ、クラン制の利点でもあったデッキ内のユニットの統一性が損なわれるのは、これまで遊んできたプレイヤーにとって、特にクランそのものに強い愛着を持つ方にとっては受け入れがたい点であることは確かです。
例えばオラクルシンクタンクが属する「ユナイテッドサンクチュアリ」は「ケテルサンクチュアリ」となりましたが、必ずしもオラクル要素が引き継がれるという保証も無く、仮に来たとしてもロイヤルパラディンなどの他のクランの要素を含んだユニットを使わなくてはならない可能性があります。
もっと分かりやすく言うなら、「ズー」と「メガラニカ」が合併して生まれた新国家「ストイケイア」ではグレートネイチャー風のユニットとグランブルー風のユニットが1つのデッキに共存する可能性が考えられます。もしそうなったら、デッキ内部のユニットの統一性の無さは容易に想像できると思います。
そうなると、クラン制によって統一感のあるイラストに慣れていたり、そこに惚れ込んで握っていたプレイヤーにとっては決して無視できない点になってきます。
トリガーや守護者などは中性的で無難な感じに落ち着くとは思いますが、PVでは明らかにズー系とメガラニカ系の、方向性の全く違うユニットイラストが登場していましたし、国家内クラン制でも敷かないかぎり共闘はほぼ確実とみて良さそうです。
後述の背景設定の復活や配信体制も充実している点からこの世界観に慣れるのも時間の問題だとは思いますが、クラン愛の強いプレイヤーには不評が先行してしまうかもしれません。
・国家制は総合的に見てメリットが多い
以上のことから、全体的に見てクラン制時よりも国家制の方がゲーム性と拡張性においてメリットが多く、国家制への移行はまさしく英断だったと個人的には考えます。
もちろん舵取り次第でどうにでもなるので断言は早計ですが、少なくともクラン制のような格差が生じることは無くなるため、最終的には多くのユーザーに楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
・背景ストーリーの復活
僕が《スフィア・メイガス》を10年に渡って一方的に嫁として愛でてきた理由の1つでもあり(ゲロゲロー)、多くのプレイヤーにとってカードに愛着を持つ理由の1つとして、黎明期より愛されてきた背景設定の復活は喜ばしいことこの上ありません。
元々リメイクがテーマだったVシリーズでは背景設定があまり重要視されていなかった、もしくはリメイクの過程でストーリー上の辻褄合わせが必要なユニットが多すぎて廃止する必要があったのかは分かりませんが、それ故にカードへの愛着というか執着を沸かせる要素が―特に完全新規ユニットには少し足りなかったのが個人的に惜しかった部分ではありました。
また、先に懸念点として取り上げたユニットの非統一性を、世界観を通してプレイヤーに認知させる重要な要素だと個人的には睨んでおります。
先のズーとメガラニカの例で言えば、ただカードイラストを見ただけでは違和感の方が強いですが、ストーリー上で共闘や友情関係などを描写することでそういった違和感を解消してむしろ一緒に使いたいとプレイヤーに思わせることで購買意欲を掻き立てる効果が期待できます。
クラン愛の強いプレイヤーは背景ストーリーにも関心が強いと思いますので、そういったクラン廃止否定派を納得させられるようなボリューミーなストーリーが展開されることを期待したいですね。
・確定ライドシステム
ライド用のカードを山札と別にすることでライド事故を100%防げるという新システムですね。これもVGが長年抱えていたウィークポイントの1つでもあった、ライド事故による一方的なつまらないゲーム展開を回避することで、1回1回のゲームをより充実したものとして遊べるようになると思います。
また、これによって今まではライド事故というリスクを背負う必要のあった歪なグレード配分のデッキも格段に組みやすくなり、先の国家制によるカードプールの拡張のしやすさと併せて構築の自由度が一気に跳ね上がります。夢が広がりんぐ。
・ライド事故はVGの醍醐味ではない
ただ、SNSを漁るとライド事故もVGの醍醐味という意見も散見されます。ある意味運負けの最たる例でもあり忌み嫌われるライド事故ですが、こういった運要素もプレイヤー間の技量の差を埋めるための必要悪の部分であったのも確かだと思います。
しかし、やりたいことをやって負けるのと、やりたいことすらできずに負けるのであれば当然前者の方が多少なりとも得るものがありますし、決着までの道中には確かに駆け引きが存在しているはずですので満足度は僅かながらも得ることはできます。
ですが、ライド事故が原因でやりたいことができず一方的なゲーム展開になってしまった際の虚無感というか時間の無駄っぷりは凄まじいものがあります。Gアシストの無かったG環境以前でのライド事故の絶望感と言ったら今じゃ考えられません。Gアシストの登場で多少改善されましたが、それでもヘイトを溜める要因としてライド事故はあり続けました。
今はユーザーにとって不快と思われる要素は例え伝統的要素であっても淘汰される傾向にあります。
分かる人にしか伝わりませんが、KONAMIから発売されているパワプロ2020のサクセスモードでは肘、肩、膝の爆弾が排除され、怪我率99%の練習で怪我をしようが経験値や能力値が下がるだけで入院すら起こらないという仕様でした。
小さなマイナスイベントこそ残ってはいるものの、極力ユーザー側に不快感を与えないよう配慮しつくされた仕様になっており、昔のパワプロの感覚で遊んでいた当時の僕は驚きを隠せませんでした。いくら練習しても爆弾が付きすらしない…神か!?
話が逸れましたが、今やアナログだけでなくデジタルでも競争相手が存在するTCGというコンテンツにとって、こういったゲーム上での不快要素を排除し、少しでもユーザーに長く楽しんで貰えるようにする必要があると思います。
そのためにも、まずは目に見えて明確なライド事故という不快要素を潰すのは至極当然の流れだと思います。情報局では他の理由も述べていましたが、一番のポイントはここにあると個人的に推測します。
同じく運ゲー要素とも言われるトリガーに関しては、VGがVGたるシステムであり、ライド事故と違ってメリットとしてもしっかり働くので今後も残していってほしいとは思います。
・新シリーズのVGも目が離せない!
以上が僕個人がスタン落ちに関して肯定的に捉える理由です。他にもアニメ展開や商品販売スケジュールといった情報もありますが、とりあえずカード周りについてテキトーに述べてみました。こうやって文字に起こしている間も僕の中の新シリーズへの期待度が高まっているのを実感しています。
とはいえ、綺麗ごとで済む話では決してなく、前回と同様にお気に入りのカードが使えなくなることへの不満は当然発生します。
加えて発売を控えていながらスタン落ちに含まれるクランセレクションVo.1&2の予約キャンセルや返品対応など、ただでさえ厳しい情勢下に置かれているショップ側に打撃を与えてしまったこともまた事実です。スタン落ちの関係上資産価値の低下も避けられず、VGのカード買取停止をアナウンスするショップもSNS上だけ見ても後を絶ちません。
ですが、改革や変革はコンテンツを成長させていく上では必要不可欠ですし、このままだらだらと続けてサービス終了するよりかは、何らかのテコ入れをして形を変えてでも残り続けることの方が断然意義があることだと思います。
新型感染症の影響でTCGに限らず様々なコンテンツが大打撃を受けている昨今ではありますが、その中でも頑張るブシロードと、ブシを信用して商品を仕入れて販売してくれるカードショップに、今一度お世話になってみませんか(もちろん自分の生活が最優先ではありますが)。
久々の長文&拙文ではありましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
「3,000年後の世界に向けて子孫を残さないか?」
「 絶 や せ 」