ノキエルは撲殺天使じゃないよ!
ルールのお勉強の時間だぁ〜!
新クランエンジェルフェザーに所属する、≪幸せの鐘 ノキエル≫≪愛の守護者 ノキエル≫≪愛天使 ノキエル≫の3枚。これらはそれぞれ発動タイミングこそ違えど共通した能力を持っています。起動コストに『手札の≪エンジェルフェザー≫を1枚選び、ダメージゾーンに置く』を持ち、そのコストを支払うと、『ダメージゾーンのカードを1枚選び、手札に加える』といった内容です。
一見すると、『被ダメージ5点のときにコストを払うと、一時的に非ダメージが6点になるから負けになるんじゃない?』という見方をする人もいると思います。
結論から言うと、負けません。
何故負けにはならないのか、ルールを確認しながら見ていきましょう。
以下カードファイト!! ヴァンガード 総合ルールからの引用を含みます。
まずは、敗北条件についてみてみましょう。
第9章 ルール処理
9.2.敗北処理
9.2.1.いずれかのファイターがゲーム中に特定の条件を満たしている場合、それ以降に行われるルール処理で、そのファイターはゲームに敗北します。
9.2.2.いずれかのファイターのダメージゾーンに6枚以上のカードがある場合、そのファイターはゲームの敗北条件を満たしています。
9.2.3.いずれかのファイターの山札にカードが1枚も存在しない場合、そのファイターはゲームの敗北条件を満たしています。
ダメージゾーンに6枚以上カードがあるか、デッキにカードが1枚もない場合、そのファイターは敗北すると記載されています。まあこれは基本中の基本ですよね。
ですが、この中で気になる文があります。被ダメ6点、デッキ切れのいずれも、文末は『そのファイターはゲームの敗北条件を満たしています。』と記載されており、あくまで条件を満たしているだけで敗北はしていません。敗北かどうかは
9.2.1.いずれかのファイターがゲーム中に特定の条件を満たしている場合、それ以降に行われるルール処理で、そのファイターはゲームに敗北します。
のように、『それ以降に行われるルール処理』で決定します。
ではそのルール処理についてみていきましょう。
第9章 ルール処理
9.1.ルール処理の基本
9.1.1.ルール処理とは、ゲームにおいて特定の事象が発生した、あるいは発生している場合に、ルールにより自動的に実行される処理の総称です。
9.1.2.ルール処理は、チェックタイミングにおいてのみ条件を満たしているかを確認し、満たされている場合に実行されます。ほかの行動の実行中に条件を満たしていても、チェックタイミングの段階でその条件が満たされていない場合、そのルール処理は行われません。
9.1.3.ルール処理が複数同時に実行を求められる場合、それらをすべて同時に実行します。
ここで皆さんは気付いたでしょう。このルール処理の基本の3項の内に、ノキエルによって撲殺されないルールが記載されています。
それは9.1.2.の『ほかの行動中に条件を満たしていても、チェックタイミングの段階でその条件が満たされていない場合、そのルールは処理されません。』です。
つまり、能力などの行動中に敗北条件を満たしていても、それを確認するステップ中に敗北条件を満たしていなければ良いのです。ノキエルの場合、コストの支払いによって一時的に被ダメが6点になったとします。その後、コストを払ったことによる能力を解決し、ダメージゾーンのカードを1枚手札に加えます。
この一連の動きの中で、一時的に被ダメージが6点となり、9.2.敗北処理の9.2.2.の敗北条件を満たしたことになります。ですが、上記のように『ほかの行動中に条件を満たしていても、チェックタイミングの段階でその条件が満たされていない場合、そのルールは処理されません。』のおかげで、その時点では敗北にはなりません。
そして、能力を解決した後に、チェックタイミングで敗北条件を満たしているかの確認に入ります。能力を解決した後であれば被ダメは5枚なので、9.2.2.の敗北条件を満たしておらず敗北にはならないということです。
ノキエルの敗北関連についての説明は以上です。チェックタイミングなどまだ説明不足な部分もありますがノキエルでの敗北はないということです。もし何か間違いなどありましたら追記しますので、ご了承ください。