ここはオラクルシンクタンクとスフィアメイガスをこよなく愛する烏丸Ilsとかいう人がカードファイト!! ヴァンガードを中心にいろいろ書いているブログです。
コメントはHNを添えて、お気軽にどうぞ。

 

 


【掲載内容】
当サイトに使用しているカード画像は、
カードファイト!! ヴァンガード公式ポータルサイト
(http://cf-vanguard.com/)より、
ガイドラインに従って転載しております。
該当画像の再利用(転載・配布等)は禁止しております。
(C)bushiroad All Rights Reserved.

呪禁道士 コウコウについて




 おふざけ記事です。あまり真に受けないでね?


 ケロケロエース10月号はもう購入されただろうか? もしあなたが既に購入しているなら、蒼嵐艦隊の先行情報を見て一喜一憂しているだろう。
 あなたが手持ちのデッキを強化したくて、その先行情報に君の手持ちのデッキと同じクランのカードが掲載されていたとしたら、それは二喜一憂にも一喜二憂にも、それら以上にもなるだろう。ちなみに僕はその後者に属する。もし僕と同じ境遇の者がいたらに酒をつまみにして大いに語りたいところだが、残念ながら僕はアルコールがNGなんだ。ウーロン茶でカンベンして欲しい。



 ところで、ケロAを読んでいてあるカードが気にかかった。それは《呪禁道士 コウコウ》だ。


呪禁道士 コウコウ

グレード0 パワー3000 シールド10000

:他の《なるかみ》がこのユニットにライドした時、このカードをRにコールしてよい。
【R】:[SB(1)]あなたの《なるかみ》の、ヴァンガードかリアガードのを1つ選び、そのターン中、失わせる。




 なるかみの3種類目のファーストヴァンガードユニットだ。こいつは起動能力を使うたび、味方のなるかみの永続能力1つをそのターン中無効にしてくれる。


 こいつを使えば、例えば今までヴァンガードにしかアタックできなかったジン達が、めでたくリアガードにもアタックできるようになる。蒼嵐艦隊収録のなるかみにはデメリットとなる永続能力を持つユニットがいくつか存在するんだが、そいつらのデメリットもソウルのカード1枚で一時的に解消させてくれる、実にナイスガイだ。


 だが残念なことに僕はそれらジンのうち、グレード2以下のジンを大会中に見たことが無い。これはとても不幸なことだと思う。なにしろそれは、ジンの永続能力をこいつで無効にし、リアガードを殴る彼らの勇士を見ることができないからだ。そしてそれはこれからも無いだろう。グレード3のジンは大会でも見かけるが、そのジンでリアガードを殴りたいと思わせるシーンはほとんどなかった。もしそんなシーンがあれば彼らは素直に《ブレイクスルー・ドラゴン》《プラズマバイト・ドラゴン》を使っているはずだしね。


 話しが逸れてしまった。蒼嵐艦隊にもデメリットの永続能力持ちがいることは話したとおりだ。


 1つはグレード1のパワー8kユニット。こいつはアタック時にパワーが+2000され、単体10kになる可能性を秘めた強カードだ。なにしろ素のパワーが8kなんだからね。後半に引いてもブースターとして役割を全うできる素晴らしいカードだ。
 だがこいつにはそのデメリットとして、常にパワーを-4000する永続能力を抱えてしまってるんだ。つまり、単体ではパワー4kしかない。あの強力カード《髑髏の魔女 ネヴァン》とタイマンを張ってなんとか勝てるっていう程度のパワーだ。果たしてこんな奴の為に君はわざわざライド事故を防いでくれる《スパークキッド・ドラグーン》やとりあえず5kのブースターとして使えるリザードソルジャー サイシン》をファーストヴァンガードの座から落としてまで使おうと思うかい?



 申し訳ない。決め付けるのはまだ早かったようだ。もう1つのデメリットの永続能力持ちユニットがいたね。グレード1の彼が構築レベルでなかった場合でも、次の彼が構築レベルならばまだコウコウに猶予はあるんだからね。

 もう1つはグレード2のパワー10kユニット。彼はアタック時にパワーが+2000され、単体12kのパワーを持つ強カカードだ。この能力を聞いて思いつくのが《ラーヴァアーム・ドラゴン》《アイアンカッター・ビートル》だと思う。ここまでの能力は彼らと全く同じだ。そして彼も、彼らと同じくデメリットを持っているのはさっきから散々述べている。


 実はこのグレード2ユニットは拘束を持っている。彼は拘束を解除してくれない限りアタックすることができないんだ。いくら強力なパワーを持っていてもアタックができないのであれば猫に小判、豚に真珠だろう。そうなるとコウコウの出番ってわけだ。さっそくソウルからカードを1枚吐き出して彼の拘束を解除してやろうではないか!


 だがしかし、もしコウコウがなんらかの手違いで退却させられてしまった場合、彼はもうアタックをすることができなくなってしまうのか? もちろんそんなことはない。実は彼はちゃんと自分で拘束を解除できるんだ。ヴァンガードのクラン指定こそあるが、CB(1)と低コストで拘束を解除できる。これならばとんだ手違いでコウコウが退却させられても、コストがある限り彼はアタックすることができるわけだ。


 ただそうなると、果たしてコウコウは必要なのかという疑問が生まれてしまう。同じ拘束を持つ《ジェノサイド・ジャック》《囚われの堕天使 サラエル》から察するに、CB(1)に対してSB(1)は破格であろう。だがSB(1)の為にリアガード1つを犠牲にしなければならないのであれば、僕は喜んでスパークキッド・ドラグーンを招聘するだろう。
 もちろん、毎ターンのようにカウンターブラストを消費していてはコストが尽きてしまう。コストが尽きてしまえば彼は置物と化してしまうわけだが、だったらインターセプトしてしまえばいい。彼しかまともなユニットがいなければどうしようもないが、そもそも拘束を持っている時点で複数枚投入をするようなカードではない。《ドグー・メカニック》のようにコストを容易に確保してくれるユニットがいるなら別だけどね。
 結局、5枚目以降のサンダーストーム・ドラグーン》として、ピン挿しか多くても2枚挿し程度のカードだ。3ゲーム中に1回引けるかどうかのカードのためだけにコウコウをファーストヴァンガードにする必要はあるのだろうか。


 実を言うと、まだデメリットの永続能力持ちはいる。だがそっちは対したデメリットではないのでここでは省かせてもらった。


 念のため、他にデメリットの永続能力を持ったカードを探してみよう。
 
 そういえば《ブライトランス・ドラグーン》がいた。彼は同縦列になるかみのユニットがいなければ常にパワーが-2000される永続能力を持っている。だがこいつは同縦列になるかみがいればなんでもいいんだ。わざわざコウコウのスキルでソウルのカード1枚を使ってこいつの永続能力を無効にするより、コウコウ自身がこいつと同じ縦列にいればいい、ただそれだけの話しだ。そしてそれは別にコウコウにしかできないわけではない。他のファーストヴァンガードもそうだし、あなたのハンドでいつガードに切らされるかオドオドしているドロートリガーでも、ライドし損ねて腐っているグレード3でもいい。要はなるかみならなんでもいいわけだ。(もちろん、ライン形成を考えるならグレード1以下が望まれるけどね)



 ここまで散々永続能力の無効化について述べてきたが、コウコウとそれを取り巻く問題はまだある。それは皮肉にもコウコウ自身なのだ。

 コウコウのパワーは歴代のファーストヴァンガードの中でも一番低い3kしかない。3000だ。あの超強力トップレアカード《髑髏の魔女 ネヴァン》―――超強力≠高パワーは重々承知だろう―――と同数なのだ。コウコウが3人集まっても《トップアイドル アクア》ちゃんに傷1つ負わすことはできない。


 3kというパワーはどう生かせばよいのか。拘束持ちのグレード2の彼は単体で12kでアタックが可能だ。コウコウとラインを形成すれば15kと最低限のラインを形成できる。だが冷静に考えて欲しい。彼は拘束持ちなのだ。CB(1)もしくはSB(1)を支払って得たパワーラインが15kなのだ。どう考えてもおかしい。理に適っていない。素直に後列に8kブースターを置いて20kラインを構築してアタックしていくべきだ。

 ではそちらはそちらで任せた場合、コウコウはどこにいるべきなのか。ヴァンガードのブースターではあまりに貧弱すぎる。どこぞの航海士のようにすぐに落ち武者や亡霊馬の生け贄に捧げられるのならまだしも、今現在こいつはプレイヤー自らが手札を減らさない限り半永久的に居座ってしまう。


 グレード3のジンや《暴嵐将軍 ガイラス》《ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン(そういえばヴァーミリオンも永続能力を持っていたが、パワーダウンは単色であれば気にならない。まして誰もメリットである能力を無効にしようとは思わないだろう。相手のリアガードが《ドリーミー・フォートレス》《突撃竜 ブライトプス》なら分からなくもないが)のように、能力でパワーが上昇するヴァンガードならどうだろうか。
 ジンなら17k、ガイラスは15k、リミットブレイクを発動したヴァーミリオンなら16kだ。うん、どう考えても割りに合わないね。 17kの内訳が14kと3kと公表すれば、「6kブースターも引けなかったのかい? それはアンラッキーだったね」と同情を誘ってコーラをおごってもらえるかもしれない。


 結局、どのアタッカーとラインを形成しても、良いラインを形成するには至らなかった。単体11kでも14kラインであり、10k相手に10kシールド値を要求できず、普段なら優秀なアタッカーである10kでもたったの13k、10kシールド値を切らせたければ相手が《サイレント・トム》にライドして、そのままグレード3を引けずにいてくれることを願うしかない。


 そして一番重要な欠点は、ソウルブラストだ。残念だがなるかみにはソウルチャージができるユニットは1枚しかない(《暴嵐将軍 ガイラス》)。言っておくが《毒心のジン》は別だ。あれは何も考えずにソウルに送るカードではない。
 ガイラスを主軸に据えなかった場合、順調にライドを重ねても2回しか能力を起動することはできないんだ。もちろん、コスト確保の為にヴァーミリオン⇔サンダーブレイク⇔インドラとライドを繰り返そうとも、僕は決してそれを止めようとは思わない。


 これらの点から見て、僕はコウコウは構築級のカードとは認識できない。いやむしろ時代を先取りしすぎてしまったんだ、そう考えるのが自然かもしれない。近い将来、強力な能力と同時に強力な永続デメリット能力を持つなるかみがでることを願うばかりだ。




 最後に、現在判明している範囲での《呪禁道士 コウコウ》をファーストヴァンガードにしたデッキリストを載せておこう。蒼嵐艦隊発売後、コウコウをファーストヴァンガードにしたデッキが猛威を振るうかもしれない。そうなった場合、この記事を笑ってもらって構わない。可能性を見極められなかった僕に落ち目があったことを素直に受け止めよう。





G3 8枚

4 暴嵐将軍 ガイラス
4 紫電一閃のジン

G2 10枚

4 サンダーストーム・ドラグーン
2 雷牙魔槍の呪禁騎士
2 魔竜戦鬼 カルラ
2 疾風迅雷のジン

G1 15枚

4 レッドリバー・ドラグーン
3 リザードソルジャー リキ
3 ワイバーンガード ガルド
3 ワイバーン輸送兵団
1 紫電魔剣の呪禁騎士
1 電光石火のジン

G0 17枚

1 呪禁道士 コウコウ
4 毒心のジン(☆)
2 イエロージェム・カーバンクル(☆)
3 ドラゴンダンサー カタリナ(醒)
3 オールド・ドラゴンメイジ(引)
4 魔竜仙女 セイオウボ(治)